ヘッダー付グラビア印刷の透明封筒が、どのようにできるかご存知ですか?
ここではヘッダー付グラビア印刷の透明封筒ができるまでを、写真付きで詳しく紹介!それではさっそく、工場を見学しに行きましょう♪
1. OPPフィルムの原反(げんたん)を用意する
これは透明封筒のもととなる原反(げんたん)です。
グラビア印刷の透明封筒も、もともとは透明のOPPフィルムを使用します。
2. グラビア印刷を行う
まずは、透明フィルムにグラビア印刷を行います。
銀色の金属のローラーがグラビア版です。グラビア版は1本あたり数万円くらいの値段で、1色につき1本必要になります。写真の下に見える鮮やかな赤い液体が、グラビア印刷用のインクです。
版の表面には、ハンコのように反転した文字が彫刻されています。
ローラーとグラビア版の間にOPPフィルムを通し、印刷の工程に移ります。
透明だったOPPフィルムに、絵柄が印刷されました。
3. インクを乾かす
透明のOPPフィルムに印刷したインクを、乾かしていきます。
下からライトを当てながら、印刷ミスがないかもしっかりとチェックします。
4. 印刷した原反を巻き取る
印刷されたOPPフィルムの原反を高速で巻き取っていきます。
巻取りおわったら、グラビア印刷の工程は完了です。
巻き取ったOPPフィルムを伸ばすと、このような姿になっています。
まだ透明封筒のような袋状にはなっていません。長い1枚のフィルムに、透明封筒のオモテ・ウラの柄が印刷されています。
5. 製袋機(せいたいき)に原反をセット
印刷したOPPフィルムの原反を、製袋機(せいたいき)にセットします。
※製袋・・・OPPフィルムを袋状にすること。
印刷したOPPフィルムは、ローラーで機械の中へ送り込まれます。
6. OPPフィルムを半切(はんせつ)加工する
OPPフィルムを半切(はんせつ)加工します。
※半切加工・・・フィルムの中央で折る加工のこと。
半切されたフィルムに白いヘッダー(写真左)を差し込みつつ、同時に両面テープ(写真右)を貼って行きます。
この時点だとまだフィルムは長い状態で、透明封筒の形にはなっていません。
7. ヘッダー部分に穴あけ加工する
透明封筒の白ヘッダー部分に、1つずつ穴あけ加工を施します。
穴のサイズは、直径8mmが一般的です。
8. 溶断(ようだん)処理をする
透明封筒の仕上げ工程です。OPPフィルムの端に、熱による溶断(ようだん)処理をします。溶断処理は、別名「ヒートシール加工」と呼ばれることも。
ヒートシール加工で製造される袋は、袋の横がシール(溶断)されているため「サイドシール袋」と言います。
見覚えのある透明封筒が出てきました!通常は100枚ごとに自動的にカウントされ、ラインから排出されます。
ヘッダー付グラビア印刷透明封筒の完成です!
無地で透明だったOPPフィルムが、カラフルで華やかな透明封筒になりました。